在宅看護と医ケア

経鼻エアウェイの吸引方法と頻度、詰まらせないコツ(経験談)

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raru
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この記事は、経鼻エアウェイを使用されている方・看護する方向けです。
実際に娘の経鼻エアウェイ吸引をしてきた経験から書いています。

初めに書いておきますが、私は医療従事者ではありません。
娘うまみが「経鼻エアウェイ」を挿管していた時に、とても苦労し試行錯誤したので、この経験を今まさに困っているお母さん方にお伝えし、少しでもお役に立ちたいという思いで書いたものです。

ここで書く内容は、実際に私がNICU・GCUで働くベテラン看護師さんたち十数名から聞いた内容や、私が経験して気が付いたことなどを元にしています。

raru
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看護は決して教科書通りにはいかないものです。

当時、本当に上手に吸ってあげることができず、何度もエアウェイを詰まらせては抜管し、再び挿管し、何度も娘に痛い・苦しい思いをさせてしまいました。

「少しでも、挿管回数を減らしてあげたい」という思いで、何度も何度も毎日インターネットで吸引の方法やコツ・何かヒントはないかと検索しまくりましたが、なかなか有力な情報を得ることができなくて愕然としました。

今の時代、なんでもインターネットに情報がゴロゴロ落ちているのに・・・。
こういった情報については、やはりニーズが少ないのか、その情報を発信する人・その情報を知りたい人が少ないからなのか・・・なかなか見当たりません。

でも、きっと私と同じように悩んでいる人はいるはず!
少しでも力になりたい!と思いました。

私の娘がそうであっただけに、とても他人事とは思えないのです。

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実際に使用していた「経鼻エアウェイ」について

コーケン 経鼻エアウェイ(カーブタイプ) 内3.5mm 外5.0mm 2本入り】
https://www.kokenmpc.co.jp/products/medical_plastics/tracheal_tube/nasal_airway_c/index.html
うまみは、こちらを使用していました。

この経鼻エアウェイは、インターネットで購入できないので、病院から取扱業者を紹介していただき、購入しました。価格は4500円程度でした。

本当は内径3mmなどもう少し細いタイプが欲しかったのですが、さんざん調べた結果、ないようでした。
医師にも相談しましたが、内径3.5mm以下となると、やはり気管用チューブを代用することになるそうです。

娘がもっと小さいときは、もっと細い気管用チューブで代用していました。
でも、気管用は固く鋭いので、鼻腔が狭い娘にねじ込むと、どうしても出血しやすかったように思います。(毎回出血していました)

raru
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我が子の出血って、見ているのが本当につらいんです・・・。
先生は問題ないっていうけど、胸が張り裂けます・・・。

こちらのコーケン:経鼻エアウェイはソフトなので、少しは挿管時痛くないかなと・・・。
まぁ、どちらにしても痛いものは痛いと思いますが・・・。
出血はあまりしなくなりました。

吸引に使用する「吸引カテーテル」と経鼻エアウェイ内、吸引方法

まず、「吸引」は、鼻から気管手前まで挿管された経鼻エアウェイの中に、鼻水や授乳後のミルクの噴き出しなどの分泌物が溜まるので、それが乾いて固まって、チューブ内の空洞を塞いでしまわないようにするために行うもので、細い「吸引カテーテル」を用いて吸い出すことです。

吸引器のチューブの先に、この「吸引カテーテル」を装着し、エアウェイの長さ分だけ挿管し、分泌物を吸い出さなければなりません。

raru
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うまみは生後5か月ごろ~生後7か月ごろまで経鼻エアウェイを使用していましたが、エアウェイの長さはずっと7cmでしたので、7cm挿管していました。
※生後5カ月までは気管用チューブで代用していました。

エアウェイより長くすると、気管付近に吸引チューブが当たり、傷つけてしまうことがあるので長さには十分注意するように看護師から指導を受けましたが、状況によって1cm程長く挿管し、吸い出すこともあります。
この加減が非常に難しかった。

また、この吸引はただ単に、吸引チューブを入れて出すという単純な作業ではなく、エアウェイ内に入れた吸引チューブを弧を描くように回したり、こよりを作る要領でくるくるくるっと回したりとなかなかの職人芸(?)が必要でした。
そうしないと、充分に分泌物を吸いきれないんですよね。

慣れればコツをつかめるようになってくるのですが、慣れるまではとにかく何度もやってみることです。

【吸引手順】
①吸引カテーテルの持ち手部分を折り曲げて、吸引を止める。
②吸引を止めた状態で、決められた長さまで挿入する。
③折り曲げていた手を緩め、吸引を開始する。
④くるくると吸引カテーテルをエアウェイ内で回すようにしてゆっくり引き出す。
⑤終わったら、吸引カテーテルで水を吸い、チューブ内に溜まった分泌物を流す。
⑥最後に挿入部を、アルコール綿で拭き、除菌する。
⑦吸引チューブを外し、専用ケースに入れて終了。

吸引カテーテルは、エアウェイの管の太さに応じてサイズを変えます。
うまみの場合は内径3.5mmのエアウェイを使用していたため、吸引カテーテルはニプロの「6Fr」と「8Fr」を使用していました。
入院時は別メーカーのものを使用していましたが、退院してからニプロに変更しました。
何も問題なく、吸引のしやすさは変わりません。メーカーが違うというだけのように感じました。

基本的には8Frを使用していました(太い方がよく吸えるので)。
エアウェイ内部が詰まって、8Frが入らない時は、6Frを使用していました。

もし、8Frが入りにくい・入らないと思ったときは、6Frを挿入し、エアウェイの内管壁をこするイメージで、回しながらゆっくりと引き出します。
この作業は、患者の様子を見ながら何度か行います。
非常に嫌がっている時は、休み休み行ってください。
疲れさせるとかわいそうなので・・・。

うまみ
うまみ

あんまり粘られると、しんどいんだよぅ。

吸引中に詰まったような音に変わるときがあります。
それは、固まった分泌物が、吸引カテーテルの吸引部に吸いついている状態かもしれません!
その時は焦らずゆっくりと引き出してください。
大きな塊が取れることがあります。
これが取れたときは、本当にスッキリです!!!

私も何度か経験しましたが、一番すごかったのは、エアウェイの内管壁にこびりついた分泌物が、そのままの形状を保って、筒状にスポンッととれたことがありました!!
この時ばかりは、本当に爽快感と、「取れた~!エアウェイ入れ直ししなくてすんだ~!」という気持ちで、看護師さんとハイタッチして喜びましたね。

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経鼻エアウェイの吸引頻度

吸引頻度については、非常に個人差があるように思います。

うまみの場合、はじめて経鼻エアウェイを挿管した時は、分泌物も多かったです。
医師に聞くと、はじめは異物が鼻腔に入ってきたと身体が判断するそうで、排除しようと分泌物が増えるそうです。

病院で指導を受けた際は、日中は30分に1回程度、睡眠中は少し分泌物が減るので、1時間に1回ぐらいの吸引で問題ないと言われていました。

raru
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身体が経鼻エアウェイに慣れてくると、徐々に分泌物の量も減ってくる子が多いそうです。

うまみが退院し、自宅看護になってからは、うちの場合は日中はやはり30分に1回は吸引していました。
夜間眠っている時で 1時間~2時間に1回程度起きて、吸引していました。
初めは寝過ごすんじゃないかと不安でしたが、神経が敏感になっていたので、エアウェイ内の「ズズ・・」というわずかな音で、すぐさま目が覚めるようになっていました。

体調にもよりますが、風邪気味などで鼻水が多い時は15分に1回吸引したりしていました。
夜間はさすがに眠くて無理っぽいので、1時間〜30分に1回程度しっかり吸ってから寝かせるパターンでした。

はじめは、吸引で起きるんじゃないかとビクビクしていましたが、「キュータム(Qtum)」という吸引機を使用していたので、音が静かで起きることはなかったです。

吸引器についての記事もあります。最後にご紹介しますね。

まぁ、そんなこんなで毎日毎晩、頻繁に吸引をしていると、吸引にも慣れていきました。

うまみも、初めは吸われることを嫌がって毎回暴れていましたが、2か月ぐらい経つと吸われても泣かない・怒らない・騒がない
じーっと吸引されていました。(笑)

特に嫌がる様子もなくなってきたので、私も落ち着いてじっくり吸引できるようになり、キレイに吸えるようになっていきました。

経鼻エアウェイを詰まらせないコツ

入院中のうまみは、正直頻繁に詰まっていました・・・。

その日、担当する看護師さんによって詰まりやすくなったりします。
後で仲良くなった他の看護師さんに聞いた話ですが、頻繁に気を付けて吸引してくれる看護師と、2~3時間放置している看護師がいるようで、特に夜勤の看護師は人数も少ないので、少ない人数でたくさんの赤ちゃんを見ないといけないので忙しいそうです。
仕方がない事ですが、ちょっと複雑な気持ちでした・・・。

自宅に帰ってきてからは、私がずっと付きっ切りなので、こまめに吸引してあげられることができ、固まる前に吸う事ができたので、1週間~2週間詰まることもほとんどなかったです。

誤って自分で抜いたり、テープ交換の時に暴れて抜けたりしない限りはエアウェイの挿管しなくてよかったので、看護する側は大変ですが、少しでも痛い思いをさせないように、気合で乗り切りました。

【ポイント】
・とにかく頻繁に吸引する
(日中は30分に1回、夜間は1時間に1回程度:分泌物の量や体調に応じて吸引)
・吸うときはしっかり吸引チューブをエアウェイの内壁に当てながら、回しながらしっかり吸引する
・子供の少しの変化も見逃さない!(風邪気味だと鼻水が増えるので詰まりやすい)

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実際に使用していた吸引器『キュータム(Qtum)』

私は「Qtum(キュータム)」という吸引機を使用していました。
高い買い物なので、かなり悩みましたが・・・
以下、吸引器を購入する際に比較検討した記事になります。
興味のある方はこちらもご覧ください。↓

以上、我が家の経鼻エアウェイの吸引方法と頻度、詰まらせないコツでした。

今振り返ると、本当にうまみへの愛と、気力で自分を奮い立たせて頑張ってきたように思います。
正直、日中も睡眠中も吸引で起きなければならないのは辛かったです。
本当に眠くて、眠くて・・・。

raru
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いつ経鼻エアウェイが取れるのか、いつになったら私は眠れる日が来るのか、先の見えない恐怖のようなものを、常に抱いていました。

今不安で、どうしようって思っているお母さん方も、何度も何度も愛情を持って辛抱強くやっていると、だんだん上手にできるようになり、楽になっていくので頑張ってくださいね!!

必ず、経鼻エアウェイが取れる日は来ます!
少しでも快適に過ごさせてあげるために、今は辛くても踏ん張りましょう!
どうしてもつらいときは、ご主人にお願いしたり、訪問看護の方を頼ったり、誰かを頼ることも検討しましょう。

raru
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一人で頑張りすぎないで!
1時間、2時間だけでもお願いして休んでくださいね。

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