
この記事は口蓋裂児や、そうでなくても離乳食を食べてくれない!というお悩みを持つママに向けて書いています。
前回「我が家の口蓋裂児の離乳食事情①0~1歳」の後編になります。
1歳~1歳2か月
この頃のうまみは、9カ月用の市販の離乳食(ベビーフード)にチャレンジしていました!
驚いたのは、まさかの食べっぷりがあがったこと。
理由として、私がいろいろ考えた結果の憶測ですが、味だと思います。
口蓋裂があるので、飲み込むこと自体は苦手ですが、味覚は一般的な赤ちゃんと変わらないのではないかと思いました。ベビーフードにも「月齢に合わせた味付け!」とか書いてますよね?
まさにその通りで、月齢に合わせて味覚も発達し、だんだんと濃い味を好むようになってくるのではないかと思います。
しかし、やはり口蓋裂が気になり、私の中で「なめらかな形状がうまみは好き!」と先入観があって、いつまでも9カ月のベビーフードに10倍粥を混ぜて食べさせたりしていました。
今思うとなぜそんなにこだわっていたのか・・・。
イチゴだって、つぶさずに食べられるようになり、ひじきせんべいもバリバリ食べていたのに・・・。
そんなある日、事件は起きました。
ラップにくるんでいたおにぎり(塩のみ)を置いていたら、それをうまみが知らない間にもしゃもしゃ食べていたのです!!!
これにはびっくりして慌てました。
だって、普通の米ですよ?やわらか仕上げではないんです・・・。
うそやろ?(;゚Д゚)
そんな気持ちでいっぱいでした。
それからは、冷静に考え始め、よく考えたら、長男うまもの時・・・普通に1歳で離乳してたし、普通にみんなと同じもの(薄めたり、刻んだりはしてました)を食べてたよな・・・。と。
そう、口蓋裂はあっても、うまみはそれまでに離乳食でずっとトレーニングしてきたのです!!
母の気が付かないところで、うまみの食べるスキルは上がっていたのですね。
母がうまみは食べられないと決めつけていただけで、自分の固定観念を押し付けた食事を続けていたのです。
そう気が付いてからは、うまみが欲しがるものは、相当ヤバいもの(揚げ物とか肉の塊とかw)は避けて、長男うまもにしてきたようにして与えました。
みそ汁も、具を刻んで、味を薄めて飲ませ、ご飯はお粥から柔らかめのごはんに変更し、おかずも豆腐・卵豆腐以外に、野菜を刻んでとろみをつけたものや、みんなと同じおかずをお湯を加えて水分量を足したものなどを与えました。
うまみの場合、食パンはNGだったのであげませんでした。
よく、牛乳に食パンを浸すと結構食べると聞いていたので、やってみたのですが、牛乳の味がNGで、食パンだけ与えるのもNGでした。
ここで、先生に教えていただいたうまみの愛用アイテムを紹介します!!
「とろみエール」
これ、本当に優秀で、一般的に介護などで誤嚥しやすい高齢者などが使用することが多いそうですが、うまみも十分いけました!
試しにお茶に入れて飲んでみましたが、味はほとんどかわりません。
お気に入りの点は、冷たいものでもサッと溶ける点。素晴らしい。
うまみは今も、飲み物(お味噌汁・お茶・ジュースなど)や、食事のとろみ付けなど幅広く使っています。
こんなのあるって知らなかった!!無知でした。
興味のある方は是非、試してみてください。
1歳3か月~1歳4か月現在
もはや「とろみエール」を手に入れた私に怖いものはありません。(笑)
とろみがつけられるものは、全てとろみエール様に頼る毎日。
ついに柔らかめのごはんから、通常みんなが食べている固さのごはんを食べられるようになりました!!
パンも甘めのミルクパンは食べられるようになりました!(とろみ付きのお茶で流しながら)
そして、うれしいことに1回の食事で250g程食べられるようになりました!(1日3回)
毎日、みんなと一緒に食卓を囲むうまみは、どこか誇らしげで、嬉しそう。
皆と同じものを食べていることがうれしくて仕方がないようです。
食事中も、「それ、ちょーだい!」と言わんばかりに手を伸ばしてきたり、おにいちゃんのイチゴを丸々盗み食いしたりと、元気にもぐもぐ食べてくれるようになりました!
ありがとう、先生。
ありがとう、とろみエール。
頑張ったね!うまみ!!
あとは1日500ml程度口から水分が取れるようになれば、経管栄養も外せるんだけどな・・・。
飲む方はまだまだ先が長そうです(汗)
こちらは経管栄養が取れるのが先か、手術が先か、と言ったところでしょうか。
今回の教訓としては、「思い込まない」「忍耐強く!」です。
子どもの生き抜く力って、親が思っている以上だと思いました。
これからも、焦らず気長に、一緒に頑張っていこうと思う母なのでした。