うまみ(女)の記

連載:先天性の難病を持つムスメ④NICU通い開始

うまみ(女)の記
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

ここからは、私がうまみより一足先に病院を退院後のNICU通い時代について書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

母乳育児と搾乳と

その後、私は真っ先に自分にできることを見つけた。

「母乳育児」

長男うまもの時は、直接飲んでくれないこともあり、育児に音を上げて約1か月のみの搾乳~哺乳瓶で授乳だったが、今回はわけが違う。
音を上げるわけにはいかない。

うまみの場合、「口蓋裂」があることから、何カ月も直母(直接母乳)の指導を受けていたにも関わらず、全く飲むことはできなかった

だから、搾乳しかなかった

母乳は、赤ちゃんの成長に合わせて、その時の赤ちゃんに必要な栄養素がつまった、なんとも素晴らしい栄養食らしい。市販の粉ミルクとは比較にならない程、優れているそうで、看護師さん・助産師さんからも滾々と説明された。

うまみは、口蓋裂によって中耳にミルクが流れたり、うまく呑み込めずに器官に入ったりする可能性があるらしいのだが、母乳であれば万が一入ってしまったとしても、軽症ですむらしい。(体内で作られた成分なので、うまく吸収されるんだとか)

母乳は出る方ではなかったが、退院後も毎日3時間に1度起きては搾乳を繰り返した。
(メデラの電動搾乳機:ダブルポンプタイプを使用)

産後の体調不良と、寝不足、長男うまものお世話…それに加えて毎日片道1時間以上かけてのNICU通い

正直、きつかった。
睡眠中は、3時間ごとにアラームをセットして寝ていたが、さすがに眠すぎて「今回飛ばそうかな…」などと頭をよぎったこともあった。

だけど、頑張っているうまみに申し訳ない…という思いで、毎日欠かさず続けることができた。

乳腺炎を繰り返す

慣れてくると、3時間に1回の搾乳が、4時間に1回、5時間に一回になった。
それでも、十分な量の母乳を出すことができるようになった。
長男うまもには「乳しぼり」と牛扱いされ、夫が夕食を食べている時も目の前で絞り続け…(帰りが遅いのでちょうど時間的にかぶっていた)。
さすがに夫も初めは気まずそうに食べていたが、最後は「おー、よく出てるな。」「今日はちょっと少なめだな。」と、観察するほどになった。

母乳は搾乳のたびに、散らかり、そこら中に母乳の跡ができては掃除する日々。

そんなある日…。

いつものように搾乳をするが、絞り切ったはずなのに、おっぱいが一部固いところがあり、触ると痛みを感じた。

「あれ?なんだろう…」ざわっ

そう思いながらも、特に気にすることはなく、生活を続けた。

次の搾乳時間が来る前に、なんだか痛く、違和感を感じたので、早めに搾乳をした。
しかし、どうも出が悪い上に、痛みが増している。
搾乳しながら乳頭を見てみると(メデラの搾乳機は透明だから母乳が出ている様子がよく見える。)、ピューっと出ている線が少ないような…。

まさか!!!これは・・・乳腺炎では!?

はじめての乳腺炎…。
とりあえず、その日は痛みをこらえ、頻繁に搾乳し、翌日のNICUに備えた。

翌日、NICUに行ったときに相談してみると、ちょうど助産師さんがいたので、診てもらった。
やはり、乳腺炎になりかけていたようで、私のシコリはゴッドハンドによって解消された。
さすが、助産師さんってすごい!めっちゃ痛かったけど。

その後も何度も乳腺炎を繰り返しては、乳房外来に通い、もはや常連になっていた。

余談ではあるが、乳腺炎になった時の、つまりが取れたときの爽快感が、今でも忘れられない…。
つまっていた母乳の塊が取れると同時に、本当に噴水のように、 ピューーーーーーーーーーーーってなる。
あぁ…もう一度体験したいぐらいの爽快感だった…。

最後の方は、乳腺炎になりかけると、自分で処理できるほどになり、本気で助産師(乳腺炎解消専門)になれるのではないかとすら思った。(助産師さんが見ていたらすみません、なめたこと言って…)

冷凍母乳

とにかく、乳腺炎を繰り返すも、なんとか復活を繰り返した。
NICUには、基本的に自宅で搾乳し、冷凍した母乳を1日分程度ずつ持っていくことになっている。
専用の母乳パックに搾乳のたびパッキングして持っていくのだが、これがかさむのでなかなか高くつく。
初めは近所の薬局で購入していたのだが、売り切れの時もあり、値段も高いことから、Amazonで安く購入することにした。

いろんなメーカーのものを使用してみた結果、個人的にはピジョンが一番合っていた。
沢山使うので、80ml用は50枚入りのちょっとお得なものを購入していた。
あとは、その時によって母乳の出る量が違うので、無駄にならないように160ml用(20枚入)と、40ml用(20枚入)も併用して、その時の出る量で使い分けていた。

搾乳を続けると、だんだん出る量も増えてくるので、最後の方は160mlと80mlしか買っていなかったけど…。
初めのころはあまり量が出ないので、40mlを結構使っていた。

他にも、メデラの搾乳機のレンタル料(月5000円弱の延長料)もかかるので、母乳にかける費用が…少しでも安く買えるのはありがたかった。

まさかの…GUCへの移動!

とにかく、毎日限界まで振り絞った母乳を持って、毎日NICUへ通う日々。
看護師さんとも仲良くなった。

基本的に、授乳の時間に合わせて午前中に行って、冷凍母乳を渡して、授乳して、見守って…帰るというルーティーン。

ある日、NICUへ行くと…

うまみがいない!!!
いつもいるはずのところにうまみがいないのだ!!!

ゆ・・・・誘拐!?

焦った私が、近くの看護師さんに詰め寄ると…

「あぁ…うまみちゃんなら、さっきGUCへ移動しましたよ。」

「・・・・・・・・・・・。」

なんだと?

まさかの移動…
しかも、簡単に説明すると「NICU」は 新生児集中治療室のことで、危険な状態の赤ちゃんや、極端に小さい赤ちゃんが入るところです。
「GUC」は、「継続保育室」「回復治療室」「発育支援室」など といわれており、ようするに、基本的には退院が近い赤ちゃんが入るところです。

うそーーーーーーーーーー!!!
先生何にも言ってなかったけど!!退院できるの!?

歓喜しましたね。

先生に聞くと

「うまみちゃんね、今はわりと安定していて、体重も増えてきたから、GCUに移ってもらったんですよ。」

やったーーーーーーー!!
ついに…ついに…
今まで何度もNICUからGCUへ移る他のお母さんを指を咥えて見ていたので…うれしかったです。

このままいけば、退院も近いな!
なんて思っていましたが、これがまさかの事態になるとは…。

つづく

スポンサーリンク
\この記事が役に立った方は、御シェアを!!/
スポンサーリンク
らるログ