うまみ(女)の記

連載:先天性の難病を持つムスメ⑦痛々しい経鼻エアウェイと高熱(GCU)

うまみ(女)の記
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見た目がとにかく可哀そう・・・

はじめてのエアウェイ挿管を無事終えたうまみ。

翌日、私は朝一番で、うまみに会いに行った。
急いで冷凍母乳を預け、GCUへ行くとそこには・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」

息をのんだ。

ベッドに横になるうまみの顔はテープだらけで、いかにも重症といった様子だった・・・。
鼻からは長く突き出したエアウェイが、がっちりとテープによって固定されている。
小さな赤ちゃんの顔の約半分を占めるほどのテープからのぞく、うまみの寝顔・・・。

急に怖くなって、その場に立ちすくんでしまった。

そこへ先生がやってきた。

「あ、お母さん、おはようございます。
うまみちゃんね、見た目は結構ひどいでしょう?固定テープで重症に見えるかもしれないけど・・・。
でもね、ちゃんとエアウェイ自体は成功してて、今は前より呼吸状態が良いんですよ。
昨晩も、よく眠れていたみたいですよ。」

そう告げられるも、なかなかその状況を受け入れられない。

「それはよかったです・・・。
でも・・・先生、エアウェイ入れる時、やっぱり大変でしたよね?
うまみ・・・泣きましたよね・・・?」

「あ、ええ。みんな泣きますよ。そりゃあ、痛いと思いますよ・・・。
出血もあったんですが、なんとか入りました。いっぱいいっぱいでしたけど・・・。」

「・・・・・出血・・・・したんですか・・・・。」

「ええ、でもすぐに出血はおさまりましたし、今は違和感があるかもしれませんが、そのうち本人も慣れてくると思いますよ。このまま状態がいいようなら、気管切開の必要もないと思います。」

一番心配していたのは「気管切開」のことだったはずなのに、うまみの痛々しい姿を見ると、本当にこれでよかったのかと不安になってしまった。
痛みで泣き叫ぶうまみを、看護師が無理やり抑えつけて、何度もエアウェイを挿管したんだろうと想像してしまった・・・。仕方がない処置ではあるが、親としては胸が苦しい。

「・・・ありがとうございました。」

御礼を言うと、先生が続けて言った。

「これからが大変ですよ、お母さん。
看護師さんから指導があると思いますが、明日からエアウェイの中に詰まった分泌物を吸引する練習をしてもらうことになります。
慣れるまでは大変ですが、頑張ってください。」

吸引か・・・大変だろうな・・・30分~1時間に一回って言ってたな・・・。
でもそんなの、うまみの痛みに比べたら・・・屁でもない。

先生の話が終わると、私はすぐさまうまみのベッド(コット)の横に行き、うまみの痛々しい顔を見ながら、涙をにじませた。
すやすやと眠る、無邪気な寝顔の横で、昨日の分まで今日はずっと一緒にいようと思った。

容体が急変!!

次の日、再びうまみに会いに行くと、またしてもうまみがとんでもない事になっていた。
場所も移動し、うまみの周りには様々な機器や点滴がぶら下がっている

昨日私が帰ってから、急に高熱を出したようで、点滴をつけた状態で、おむつの中には検尿パックが取り付けられていた。

鼻の先には別の何かが重たそうに付いている。
人口鼻というらしく、患者の呼気に含まれる熱と水分を補足し、フィルターが吸湿することで加湿するアイテムらしい。
エアウェイは内部が乾くと分泌物が固まりやすくなるため、詰まりやすくなるようだ。
それを防ぐために、この人口鼻で少しでも加湿し、吸引しやすくするのが目的だそうだ。

エアウェイの加湿の為に、うまみの横には医療用の加湿器も備え付けられていた。

うまみの周りだけ、重症患者のような装いになっており、完全に和やかなGCUから浮いている・・・。

医師から説明があったが、高熱の原因はおそらくエアウェイ挿管によるものだという事だった。
鼻の中に突然異物が入ってきたことで、うまみの身体が炎症を起こしたのだろうと。
しばらくは、授乳もなし。 (母乳は経管栄養のみ)
吸引も看護師による吸引のみで、できるだけ安静にしておくように言われた。

昨日に引き続き、今日も衝撃的な状態を見ることになり愕然とした。

またしても、この「エアウェイ」という選択が、本当に正しかったのか、うまみに余計につらい思いをさせてしまったのではないか、などと葛藤してしまう。

その日から約1週間は安静にするよう言われていたので、抱っこもなし、授乳もなし、私は何もしてあげられることがなかった。

ただ、毎日痛々しいうまみの横で、ずっとその顔を眺め、寄り添うしかできなかった。

そして、うまみは約1週間ほどで回復し、エアウェイの違和感も徐々に緩和されていったように見て取れた。

しかし、その後が大変だった・・・。
ついに、エアウィの吸引の練習が始まる。

そして次回、想像を絶する「エアウェイ挿管」を目の当たりにする事になる…。

つづく

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