うまも(男)の記

はじめての出産~未知の痛みを乗り越えて~④

うまも(男)の記
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まだまだ陣痛を耐え抜く

さて、陣痛真っただ中、陣痛の波の感覚が縮まり、もはや波がおさまっている時間がほとんどないようなところまでやってきました。
この時点で、「なんか痛いぞ!」というところから始まった陣痛から8時間ほど経過していました。
時は、午前6時頃・・・。

朝早いこともあり、看護師の数は依然少ないままで、医師の姿もなかったです。
おそらく当直の医師はいたのでしょうが、基本的に医師は生まれる直前にならないと出てこないのです。
(それまでは助産師さんと看護師さんが対応します)
主治医もこの日、当直ではなかったようで、精神的に追い込まれるも、長い入院生活ですでに顔見知りの看護師さんがいたので、少し心が救われたことを今でもしっかり覚えています。

しかし、痛いものは痛い。痛みで顔をゆがめながら、

「痛い痛い痛い痛い・・・・ ぁぁぁぁぁぁ!!!ぬ゛ーーーーーーーーー!!! 」

などと、人目もはばからず叫ぶばかり…。
主人は立ち合いではなかったので、分娩室の前の椅子で待機中。
後に主人に聞いた話、 いくつか分娩室があるのですが、その時分娩室には私しか入っていなかったようで、時間も午前6時という事もあり、静寂の院内には私のうめき声がひたすら響いていたようです…。

振り返れば、お恥ずかしい限りですが、当事者はもはやそれどころの騒ぎではない。

子宮口全開!!

そして、ついに

助産師「もう、子宮口、全開よ!お母さん、もうちょっと頑張ろうね!」

「・・・・・・・うふぁ・・・はぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

とにかく、痛いのはもちろんの事、前日から徹夜で陣痛を耐え抜いてきたので、一瞬の波の静まりに寝てしまう・・・が、もちろん1~2分後には陣痛の痛みによってたたき起こされるのです。

それを繰り返しながら・・・意識が朦朧と・・・

助産師「お母さん!しっかりして!寝ちゃダメよ!!」

もはや痛いのか眠いのかなんなのか意識が・・・そこからの記憶はとぎれとぎれではありますが…。

ついに足を開く時が来た・・・・。

お尻の下にビニールシートのようなものを敷かれ、足を全開にし、看護師さんたちもバタバタとしている様子。

ついに戦いのゴングが鳴った。カーン!!

脱糞

痛い痛い痛い痛い…というかもはや痛いと叫ぶ気力も残されておらず、悶絶。
しかし、大声を出すことで、少し気がまぎれるというか、痛みを分散できるような気がして、とにかく叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。

そして…あーーーーーーーーーーーー痛い!その瞬間…

ブリッ・・・

脱糞・・・・。

看護師さん、助産師さん、ごめんなさい…
さっきお手洗いに行ったはずなのに…出てしまった…。
しかし、もう足も全開、痛みも限界、恥ずかしいなんて言っている場合ではなく、もちろん突っ込む余裕もなく、看護師さんたちの慣れた手つきによって素早くシートを交換されました。

破水からの馬乗り

その後、おそらく助産師さんの手によって人工的に破水させられたのだと思うのですが、下の方から、ビニールの上に何やら水みたいなものが

バシャーーーーッ!

と音を立てた…
いよいよ… 出産が始まり、 そこからはあれよあれよと時間が経ち、気が付くとワラワラと私の周りに医師が集まってきている!!!

(心の叫び:なん!なん!?なんでーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?ちょ!やめて!!!)

どうやら、朝になり医師たちの出勤時間がきたようで、看護師さんが「今、出産中ですよ!」と言うと、関係のない医師まで見学で集まってきたようだ…(後に看護師さんに聞きました)

まだ研修医のような若い風貌の医師から、産科の部長クラスまで。(もう本気で嫌だった)

主治医の姿は見当たらなかった…何をしている、主治医よ・・・。

そして、助産師さんの合図でいきむ。いきむ。いきむ!!!

「んっ・・・・ふううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」

もはや変身でもしてしまうそうな雰囲気を醸し出していた。

それを何回繰り返しただろう…

すると、医師の中の一人が、

「出ないね~…お母さん、もうちょっと頑張って!お腹を押すよ!」

と、声をかけ、いきなり馬乗りになってお腹をグイグイ押し始めた!!!

(心の叫び: ええええええええええええええええ!!!!!!!!!ちょ!!!!!!!)

※ これは 「クリステレル胎児圧出法」 といって、母体の子宮底を圧迫して、赤ちゃんが出てくるのを助ける ちゃんとした方法みたいですが、当時の私は知らなかったので、ものすごい恐怖でした。

ついに、出る!

助産師「あ!!でたでた!頭が出たよーーーー!

え!え!!えっ!!!???

助産師「次で一気にいきんでー!でるよーーー!

そこからはっきりは覚えていないのですが、
2イキミぐらいで、身体全体がズルっと出ました!!!(単位が『イキミ』かは謎)

頭が出てからは、本当に早かった!!

出た瞬間は、本当にもう、さぁ~~~~~~~~~~~~~~~~って!頭の中がリフレッシュしたような、何とも言えない爽快感で、さっきまで痛みで悶えていたのがウソのように、何事もなかったかのように一気に痛みが消え去りました。
産む前までは、産後は下を切られているので、「痛そう~!」とそっちの痛みの心配をしていましたが、全く。
もちろん、私も切られていますが、いつ切られたのかも、陣痛の痛みのあまり感じませんでしたし、出た後も何にも感じませんでした。(←痛み止めとかしているのかはわかりませんが…)

初対面

「んぎゃ・・・んぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!

元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました・・・。

(あぁ・・・ついに・・・産まれたんだ・・・・。
 お誕生、おめでとう・・・・やっと会えた・・・・。)

助産師「お母さん、よく頑張ったね!元気な男の子が産まれましたよ!」

そう言って、産まれたばかりの我が子を私のお腹の上に置いてくれた。
初めての出産、初めての赤ちゃん…母になった実感はまだなかったけど、
「この子がずっとお腹にいたんだ・・・」
慣れない手つきで、落とさないようにか弱い赤ちゃんをおなかの上で優しく包みました。

浸っていたのもつかの間…

「お母さん!遅くなってごめんね!」

聞き覚えのある声…主治医だ!!!

「せんせぇ~!!!!!遅いよーーー!!!」

なんだか安心して 涙が・・・。 張りつめていた緊張の糸がプツンと切れた感じがしました。

とにかくよかった、無事出産も終わり、ふうっと一息ついたところで…
まだまだ終わっていなかったのです!!

つづく

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